「プ日会」についてのFAQ
1999年12月3日現在

Q
英語の歌詞を、日本語に訳す必要があるの?

A
もちろん、オリジナル(つまり英語)はオリジナルならではの素晴らしさがあります。それに日本語の歌詞をつけることで、その雰囲気を壊したりする恐れもあるかと思います。日本語にして意味が固定されてしまうことによる、「歌の世界」を矮小化してしまうという問題もあるでしょう。
しかし、私たちにとって(これをお読みくださる方にとっても)、日本語が一番なじんだ言葉であることには違いありません。私は学生時代、プログレの名曲の数々に触れ、その詞の素晴らしさに触発されてきました。その自分の感動を、何とか人に伝えたい(ちょっと、おせっかいかもしれませんが)と思いました。元来、詞を書くことが好きだったので、「訳詞化」という、私にとっての「表現手法」を用いて、私のプログレッシブロックへの愛情をカタチにしたわけです。


Q
早い話が「王様」のプログレ版というわけ?

A
数年前に王様が脚光を浴びた時、「あ、やられた!」という思いは、正直なところありました。
王様の一番の功績は「直訳ロック」という概念(?)を立てたことだと思います。ただ、直訳することの「おかしさ」が前に出過ぎていたという印象はあります。
「プ日会」は、直訳ではない点が、王様と違うといえば違うでしょうか。かなり、私なりのベクトルによる「意訳」を行っています。
でも、王様の二番煎じといえば、そういえるでしょうね。否定はしません。


Q
翻訳にあたる姿勢なんかも、「王様」に影響されているのですか?

A
いえ、影響はありませんね、あちらは直訳ですから。
むしろ、一番、姿勢として影響を受けたのは、劇団四季の一連の翻訳ミュージカルでしょうね。特に「CATS」については、ロンドン・オリジナル版と日本語版の歌詞を徹底的に比較して、日本語で歌の意味をちゃんと伝えていくためには、どんな工夫をされているのかを、相当、研究しました。
そういう意味で言えば、劇団四季の「CATS」や「ジーザス・クライスト・スーパースター」に出会わなければ、こういうサイトを作ろうなどという発想は、でなかったかもしれません。


Q
訳す対象がピンク・フロイドに偏っていませんか?

A
私にプログレおよびプログレ詞の素晴らしさを教えてくれたのが、フロイドでありロジャー・ウォーターズです。
特に「狂気」は、ロック史上の大傑作だと思っています。それだけ、フロイドに慣れ親しんでいますし、そもそも、日本語にして歌いたい、というのも、フロイドの「狂気」の世界を伝えたかったからです。
確かに偏っているでしょうが、ご理解いただきたいと思います。


Q
デビッド・ボウイなども紹介されていますが、「プログレ」の範疇とは?

A
ボウイを加えることについては、異論もあるでしょう。
「プログレ」というカテゴリーには、ふたつあると思います。音楽スタイルとしての「プログレ」ジャンルと、文字どおり「先進的な」音楽としてのプログレッシブ・ロックです。
このサイトで取り上げるについては、コアとして、「プログレ」ジャンルを据えながら、「先進的な」ロックも加えていく方針です(何が先進的か、については私の独断ということになるでしょうが)。
従って、これから先、ビートルズの「サージェント・ペッパー」やザ・フーの「トミー」、ジミヘンなんかが出てくるかもしれません。


Q
どうしても訳詞化不可能、というものがありますか?

A
いっぱいあります。訳したいのだけど訳せない、という代表は「21世紀の精神異常者」ですね。この曲はひとえに「21st century Schzoid Man」という一句をどう訳すかにかかっています。それ以外の節は、極論すれば何でもいいんだと思います。しかし、あの一句をどう訳せばいいのか、未だにわかりませんし、おそれくこれからもわからないでしょう。
次の代表としては、イエス。ジョン・アンダーソンの詞は、極めて難解です。しかも、これはゲイブリエル在籍時代のジェネシスにも共通するのですが、「マザーグース」に代表されるような、いわゆるイギリスの童謡、あるいは古典からの「本歌取り」みたいな歌詞や表現があり、なかなか辞書片手で理解できる、というものではありません。
試しに、日本の童謡や民謡、あるいは平安時代の和歌などを英語訳してみるとわかると思いますが、表面的な字面で訳しても、あまり意味がないことがおわかりいただけるかと思います。


Q
これから訳詞化に挑戦したいアーチストは?

A
「プログレ」ですから、いわゆるプログレ四天王と呼ばれるフロイド、クリムゾン、それにイエス、ELPは何とか訳したいですが、イエスについては、先のQで申した通り、なかなか難しいものがあります。
ELPについては、おいおい掲載していく予定です。
ホンネを言えば、「上手く訳せた順」ということですね。


Q
歌詞が字余りや字足らずで、うまく歌えないのですが

A
訳詞化にあたっては、どうしても「字余り」「字足らず」の問題が出てきます。で、場合によっては元のメロディー通りになっていない部分もあります。もちろん、私の頭の中では、消化できているのですが・・・
本当はサウンドファイルを添付して、リアルプレーヤーなどで聴いていただけばいいのでしょうが、現在、その予定はありません。理由は、技術的な問題。それと、私の側に音楽として再現する余裕がないからです。
トップページでギタリストを募集しているのでもおわかりいただけるように、将来的には、フロイドを中心に「プ日会」バンドで日本語で歌いたいと思っています。しかし残念ながら、まだメンバーが充分ではありません。
ただ、画像ファイルで歌メロの楽譜を掲載するということはできるかもしれません。
ただ、どちらにせよ著作権上、いろいろと難しい問題があるかもしれません。現在のものでも、著作権上、問題があるかどうか、正直いってよくわからない、というのがホンネです。


Q
訳詞はオリジナル詞の意味や雰囲気を、充分、伝えていると思いますか?

A
頑張ってます。が、「充分」といわれると辛い。詞によっては、何通りにも意味が取れる場合がありますし、あるいはいくつにも意味が読み取れるように、詩的にぼかした表現もあります。
そのような雰囲気は、できるだけ伝えたいのですが、メロディに乗せる上で、微妙なニュアンスが盛り込めず、私の一方的な解釈をストレートに言うしかない場合もあります。その場合、私の解釈がアーティストの解釈とずれている場合も、ありうるでしょう。もちろん、根本的に誤訳していることもあると思います。
そのような場合は、どしどしご指摘ください。順次、訂正していきたいと思います。


Q
オリジナルの歌詞を掲載して欲しい

A
オリジナルの歌詞を掲載し、訳詞と比較していただくと、その曲に対する意味もよくおわかりいただけると思います。ただし、オリジナルの歌詞掲載についての著作権に、問題があるのではないかと思います。
「Olga Net」などオリジナル詞をご覧いただけるサイトをご紹介したり、「解説と注釈」の部分でポイントとなる一節を紹介したりしております。現状として、そちらの方をご参照ください。


Q
CDやレコードに入っている日本語版ライナーノーツの歌詞に間違いが多いってホント?

A
公式に歌詞が紹介されておらず、日本で聞き取りして掲載された歌詞に、聞き間違いが多いのは確かです。
しかし、日本語の歌を我々が聴いて、歌詞を聞き間違いしていることも多い(「重いコンダーラー 試練の道を」とか、「ほぉら春先 神戸に」とか「都会は病気だ 身の慌ただしさ」とか)わけですし、誰も責められないでしょうね。むしろ、少ない情報で何とか、ファンの期待に応えようとしている日本側スタッフの努力を賞賛すべきかと思います。
最近はCDに、公式に歌詞が掲載されていたり、あるいはオフィシャル・サイトなどに「lyrics」のコーナーが設けられていたり、あるいは個人HP(海外の)で歌詞が掲載されていたり、と、原詩にアクセスできる環境は、昔に比べ格段によくなりました。